ケーブル類はセッティングというほどのものはありませんが2〜3点気をつけるべきことはあります。 オーディオケーブルはできるだけ曲げないで接続すること電源ケーブルは不要な分はきちんと 束ねておくこと電源ケーブルとオーディオケーブルはできるだけ接しないようにすることなどです。
 オーディオケーブルはできるだけ折り曲げないようにまた電源ケーブルと接しないように どうしても接してしまうときは沿わせるのではなく交差するようにしましょう。電源ケーブルは 交流であり電流量はオーディオケーブルとは比べ物にならないくらい大きいのでオーディオ ケーブルに誘導起電力を生じオーディオ信号に干渉します。互いに直交させればその影響を 最小限にできます。現実的には完全に直交は無理ですが沿わせることは避けましょう。また できるだけ短い物を使用するようにします。1メートル以上のものは明らかに音質が低下します。 50センチくらいがベストでしょう(アンバランス接続の場合。バランス接続の場合は 多少長くとも良い。)

 電源ケーブルはこれも短い物が良いのですが切れない物も多いので余った部分はきちんと 束ねてバンドで固定します。束ねると言っても極端に小さくはせずせいぜい直径15センチ くらいに束ねてプラスチックバンドなどで軽く固定しておきましょう。だらりと適当に たらしておくようにすすめている本もありますが電源ケーブルは固定したほうが音の振動を 受けて伝導コンダクタンスが変化しないので音がよくなります。
 スピーカーケーブルも本来は何かに固定したほうが音がよくなりますが床や壁に釘で打ち付ける わけにはいかないので壁際などに何本かをまとめてプラスチックバンドなどで固定できる ところは固定してしまいましょう。
 最後に意外と重要なポイントとしてオーディオケーブルとスピーカーケーブルは接続の 向きがあります。それぞれ扱う電流は交流なので本来ケーブルの向きをうんぬんするのは おかしいと思うかもしれませんが実際に試聴してみると接続する向きによって音が変わります。 これはアンプからスピーカーなどに交流の電圧が伝わっていくのにケーブルの抵抗を無視 できないため(コンダクタンスが存在する)であり銅(電線の構成物質)などの粒子の 配列の方向の違いによりコンダクタンスが異なるためと考えられます。音のよい方向で 接続しましょう。高級なオーディオケーブルは方向が指定されている物が多いようです。 スピーカーケーブルは方向指定のものはあまりないようですが私の使っているBelden社の ものはBeldenの文字を正面から見て左から右に電圧がかかる方向(左側にパワーアンプ 右側にスピーカーを接続する)に接続するのが良いようです。



 アナログレコードの音を聞いたことの無い世代も多くなってきているようですが私も 生まれた頃から長い間アナログレコードの音を聞いてきた世代の一人として冷静に振り返って 考えましょう。
 アナログレコードは非常に原始的な方法で音を再生します。プラスチックの円盤の上を ダイアモンドの針が溝をこすりその振動を電力に変えフォノアンプに送り込みます。 この時当然のごとく音楽以外の信号を発生します。それはダイアモンド針がプラスッチック盤 をこする時に発生する音です。これはどのような高級なシステムでも必ず生じます。 その信号エネルギーはフォノアンプを通すと低いコーと言う音になります。この音は 胎児が子宮で聞いている母親の体内の音によく似ています。ある種の心地良い安心 できるような快音です。つまりアナログレコードは誰しも持っている一種の胎児願望を 再起します。ここに"聴くならアナログだ"と言い張る人が出てくる所以があると思われます。

 残念ながらダイアモンド針で45度にきられたプラスッチック盤の溝をトレースすると 言う原始的な方法では歪チャンネルセパレーション周波数特性ダイナミックレンジ等、そのほか全ての面で12センチデジタルディスクには全く太刀打ちできません。
アナログ派は唯一周波数特性だけはデジタルは20kHzまでだがアナログディスクは 50kHzくらいまで出るからアナログの方が上だと言いますがそれは間違いで アナログディスクで50kHzまで出るのは最外周をトレースするときだけで最内周では10kHzしか出ませんしCDの場合現在の最新のデジタル技術で処理すると 全く自然な音で50kHzくらいまでの倍音を付加して聞くことができそれは非常に リアルで素晴らしく心地良い音になります。(DVDAudioやSACDはこのような処理を しなくとも50kHzから100kHzくらいの特性が標準で確保されています。)
 このように未だにアナログにこだわる人がいることには、アナログレコードで 育った世代としては共感を覚えるところもありますがアナログがCDより音が良いと言うのは もはや根拠が無くDVDAudioやSACDでは比べるのも愚かというほど歴然と素晴らしい音が 得られているわけですから温かく見守ってあげるべきと思います。こういった こだわりの人々もいずれはDVDAudioやSACDの素晴らしさを知りそしてまた そのときDVDAudioプレイヤーやSACDプレイヤーでかけたCDの最新の音の素晴らしさにふれれば 既に時代は完全にデジタル技術の勝利であることを自然に知るでしょう。 (第2回から述べているようにここでアナログ派の人がCDやDVDAudioSACDの 真の実力を知るためにはセッティングを変更する必要があります。)