これらの4つの病気は、慢性閉塞性肺疾患といわれる呼吸器の代表的な病気です。簡単に言えば、 いろいろな原因で、肺に吸った空気が出しにくくなっている状態です。
 気管支喘息は、体質すなわち遺伝や、アレルギーなどが関係していると考えられています。診断は、 胸のレントゲン検査のほかに、肺機能検査を必ず行います。これは、簡単な息を吸ったりはいたりする 検査ですが、診断には決定的な意味を持つ重要な検査です。治療は、吸入薬、内服薬など各種の薬が有り、 症状に応じてこれらの薬をうまく組み合わせて、発作が出ないようにするのが、内科医の腕の見せ所 でもあります。
 肺気腫、慢性気管支炎は、タバコが一番の原因と考えられています。診断、治療とも、気管支喘息と、 ほぼ同じですが、高齢の患者さんが多く、加齢による肺活量の低下も加わって慢性呼吸不全を発症し、 少し動いただけで呼吸困難を生じる患者さんが多いのが特徴です。こういった患者さんには、 在宅酸素療法と言う、家庭で酸素投与を受ける治療が保険でできるようになりました。
 当院でも既に5名の患者さんがこの治療を受けています。

以上の内容は、一般的診療について述べたもので、個々の患者さんに
全ての内容が当てはまるとは限りません。
当院では、それぞれの患者さんに合わせた、検査や治療を行っております。