高血圧症の治療の目的は、単に血圧値を下げるだけではなく、3大合併症である、心臓肥大、心筋梗塞と いった、心臓の障害と、脳出血、脳梗塞といった、脳血管の障害、そして、眼底出血などの目の障害を 予防することです。
 初診時は、まず、胸のレントゲンと心電図検査、血液検査を行います。これは、今後の治療計画を立てる ために必ず行います。血圧値によっては、薬を出さないで、少し経過を見てもらう場合もありますが、 基本的には1ヶ月程度で、収縮期血圧が140以下、拡張期血圧が90以下程度になるように処方を工夫 していきます。血圧の薬は、薬効的に大きく分けると5種類です。当院では、合計15種類以上の高血圧薬 を使用して、それぞれの患者さんに最適な治療を組んでいます。
 もともとは、高血圧症の範疇に入るものですが、わかりやすくいえば、高血圧症が長く続いて心臓の筋肉が 肥大し、放置すれば、心不全や心筋梗塞を起こしうる状態が、高血圧性心疾患です。
 治療は、十分な高血圧治療を行うことですが、高血圧性心疾患の患者さんには、定期的に心臓エコー検査も追加して行い、 経過を観察していきます。


以上の内容は、一般的診療について述べたもので、個々の患者さんに
全ての内容が当てはまるとは限りません。
当院では、それぞれの患者さんに合わせた、検査や治療を行っております。