血液中のコレストロールや中性脂肪が高い状態を高脂血症と言いますが、治療の目的は、高血圧症の場合
と同じで、ただ単に、それらの数値を正常値に下げるだけではなく、動脈効果の進行、すなわち血管の壁 にコレストロールや中性脂肪が染込み沈着して、血液の流れが悪くなった所に、小さな血の固まりが詰
まって生じる、脳梗塞、心筋梗塞といった重大な合併症を予防することです。 初診時は、血液検査を行います。また、高脂血症の患者さんは、ほとんどの場合、肝臓に脂肪がつきすぎた 状態、すなわち脂肪肝を合併していることが多いので、早めに腹部の超音波検査も行っておきます。 このとき、胆石や腎結石といった、他の病気も発見されることが多いので、超音波検査は是非とも行って おきましょう。 治療は、食事療法とコレストロールや中性脂肪を下げる内服薬を飲むことですが、ほとんどの患者さんで、 食事療法だけでは改善があまり期待できませんので、多くの場合、薬を飲んでもらうことになります。 これは、高血圧症の患者さんと同じく、高脂血症の原因が遺伝的なものがほとんどであると言うことに 由来しています。3から4ヶ月ごとに血液検査を行って、経過を見ていきます。 |
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