大変長らくお待たせ致しました。やっと出来ました。今回は、全てマルチチャンネルのおすすめDVD&SACDソフトです。
第6回と同様に、オーディオ的おすすめポイント“録音評”と音楽的おすすめポイント“演奏評”に分けて述べていきます。曲種につきましては、交響曲およびオーケストラ曲、協奏曲および室内楽曲、
それから器楽曲としてオルガン曲、BGV的な音楽の4分類としました。
特に3番目の“オルガン曲”につきましては、私はマルチチャンネルでしか再生できない~2チャンネルステレオでは再現できない音楽と考えておりますので、是非じっくり聴いていただきたいものです。
録音表、演奏評とも、全て私のオリジナルであり、他の評論家の評価は全く参考にしておりません。これらにつきましては、“オーディオ評論家”&“クラッシック音楽マニア”として、十分に時間をかけて吟味したものであり、100%正当なものであると断言いたします。
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評価の基準につきましては、第6回と同様です。
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間違いなく世界最高の録音であり、世界最高の演奏であるといえるもの |
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世界最高水準の録音かつ演奏であるもの
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録音または演奏のいずれか一方は、世界最高水準に達しているが、他方は平均的であるもの |
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録音および演奏のいずれも平均的であるが、参考までに聴いたおいた方が良いと思われるもの |
“良い音”の5つの条件
良い音の条件を挙げるのは、はじめにも書きましたように大変難しいものです。
しかしながら、以下の5つの要素が常に存在することを頭に入れておきましょう。まず、1つめは演奏者の問題、次が録音の問題、3番目が再生装置の選択の問題、4番目が再生装置のセッティングの問題、最後が聴く人〜すなわちあなた自身の問題です。
1番はじめの演奏者の問題とは、簡単に言えば“良い音を出しているかどうか”ということです。音楽的に良い演奏ならば、必ず良い音であるといって間違いありません。逆に、良い音ならば、音楽的に優れているとは限りませんが、(逆は、必ずしも真ならず) これに対し、良い音でなければ、音楽的に優れていることはありません。(対遇は、かならず真) そもそも、演奏者が音楽的に問題があり、良い音を出していないのなら、すなわち良い演奏でなければ、再生装置をいくらがんばったところで良い音がするはずがありませんから、そのようなディスクでオーディオを追求することは、意味がないといえましょう。
2番目の良い録音については、一般の方は、なかなか判断が難しいかもしれません。良い録音かどうかの判断には、それなりの音楽経験とオーディオ経験と素質も含めた耳の素養の3つが必要と思われます。全てのディスクについて、はじめの1~2分間を聴いて、すぐに良い録音かどうかが判定できない人は、もっとたくさんのディスク〜ここにあげられているような優れた録音のディスクを聴いて、耳を鍛える必要があるでしょう。私は、少なくともクラッシックのすべての録音物については、はじめの1~2分間で完全に評価が出来ます。
3番目の再生装置の選択の問題と4番目の再生装置のセッティングの問題については、この趣味のページで、延々と述べていますので、各項を参照してください。
5番目の聴く人自身の問題は、一番難しい問題かもしれません。一番のポイントは聴覚の個人差でしょう。簡単に言えば、人によって、低音、高音などの聞こえ方が異なるということです。また、意外と問題があるのは左右差でしょう。人間の顔は、まず左右対称な人はいません。耳の形も左右で異なることがほとんどです。音は耳で反射して、外耳道を伝わって鼓膜を振動させますので、耳の形が異なれば当然聞こえ方も異なります。自分の耳の特性を知ることが必要でしょう。たとえば、右が若干高音が聞こえやすいとか、2チャンネルのセンター位置は多少顔を左に向けたときであるとか、右の耳はリアのサラウンドを拾いやすいとか、いろいろな症状がありえます。私の場合は、あまり左右差がないようですが、厳密には左が多少高音域の感度が高いようです。 |